ラクマでは出品者によっては、様々な独自のルールを設けています。
中には「このルールは厳しすぎない?」「こんなルールいいの?」と思ってしまうような、出品者独自のルールもあります。
そんなラクマの出品者の独自ルール(マイルール)とはどんなルールがあるのか?独自ルールはどこまで許されるのか?破ったらどうなる?などについてご紹介します。
ラクマの独自ルールとは?
ラクマで独自ルール(マイルール)を設けている人は意外にも多いです。
その独自ルールとは、その名の通りラクマ事務局が定めていない、ユーザーが勝手に決めたルールのことです。(=マイルール)
ラクマには事務局が決めた様々なルール・規約がありますが、そのルール以外に出品者が勝手に決めた独特のルールがプロフィール文に書かれていることがあるのです。
ラクマ出品者の独自ルール【これはOK編】
ラクマを見ていると、出品者の中には様々な独自ルールを設けている人がいます。
まずは「これはラクマのルールや規約には載っていないけど、まあ許される範囲かな」と思える優しいルールからご紹介します。
これらは事前にプロフィールにルールを書いていても、購入者を大きく困らせることはなく大きなトラブルに発展することはないので、このルールはOKかと思われます。
プロフ必読
このプロフ必読とは「私のプロフィールをしっかり読んでから購入してくださいね」という意味です。
恐らく、プロフィール内に禁止していることや購入の際の注意点、購入者に守って欲しいことなどを出品者が書いているので「購入前に事前に読んでくださいね。購入後にトラブルが発生しても『プロフィールを読んでいなかった』ということはやめてくださいね」ということです。
ラクマでは、商品ページの内容だけでなく出品者のプロフィールも見てから購入することはとても大事なことです。
そのため、「プロフ必読」と書いていなくても、事前に出品者のプロフィール文を読んでから購入手続きをするようにしましょう。
即購入OK
「即購入OK」と書いている出品者もよく見かけます。
この即購入OKとは「コメントなしですぐに購入していいですよ」ということです。
本来、ラクマではこのようにわざわざ書かなくても即購入しても良いルールになっていますが、「即購入禁止」と書いている出品者もいるため「購入前にコメントはいらないですよ」と親切に言ってくれているのでしょう。
即購入禁止
これは上の「即購入OK」の反対で「購入する前に必ずコメントをください」という意味です。
上でご説明した通り、ラクマでは基本的に欲しいと思った商品をすぐに購入できるルールのため、正直「即購入禁止」はギリギリなラインではあります。
即購入禁止にしている出品者は、他ショップ(メルカリやヤフオク)でも同じ商品を販売している人が多いです。
万が一2ショップで同時に売れてしまうと、欠品・キャンセルが発生してしまうため、それを防ぐために「購入前にコメントをください」と言っているのです。
「即購入禁止・即購入OK」ってどういう意味?私が即購入禁止をおすすめしない理由とは?
即購入禁止にするなら購入申請ありにするのがおすすめ
ラクマで即購入禁止のルールを設けているユーザーは多いですが、それなら購入申請ありに設定した方がわかりやすいのでおすすめです。
購入申請とは、ユーザーが商品を購入したいと思った時に、出品者へ購入の意思表示をする機能です。
購入申請が来ると、出品者はどんなユーザーから購入申請が来たのかを購入前に確認することができるため、事前にユーザーのプロフィールや評価を見ることができます。
それを見た上で出品者が購入の許可・拒否ができるため、即購入禁止と書くくらいなら購入申請機能を使った方がユーザーにとってもわかりやすいです。
ラクマの購入申請とは?キャンセル方法や拒否、メリット・デメリットとは?
取り置きOK・取り置きお断り
取り置きとはその名の通り、商品を一人のユーザーのために売れないように確保しておくことです。
例えば「売上金が●日後に入りそうだからその売上金で買いたい。この商品取り置きして欲しいな・・・」という購入者が稀にいます。
その場合、取り置きOKな出品者の場合、お願いをすれば商品を期限まで確保しておいてくれたりします。
また、その逆で「取り置き禁止・お断り」と表記している出品者の場合は、取り置きはできないということです。
「取り置きをしたのに結局買ってくれなかった」となれば、出品者としてはその取り置き期間中販売ができなかったので、損をしてしまいます。
そのため、取り置きをOKにしている出品者と、事前に「取り置きはしません」と記載している出品者がいるのです。
値引き不可・値下げ不可
これもその名の通り「値引きコメントをしていただいても値引きはしませんので、現在の価格でご検討ください」ということです。
値引きに関してはラクマでは当たり前のようになってしまっていますが、値引きに応じるか応じないかは出品者が決めることなので、予め値引きはできないと書いている人は多いです。
ラクマで値引き交渉が無視されないコツや例文は?いくらまで値下げは可能?
コメント逃げ禁止
ラクマでは頻繁に「コメント逃げ」というものが発生します。
コメント逃げとは、コメントや値引き交渉をしておきながらその後返信も購入もないことを言います。
出品者からすれば、商品のコメントが来て返信をしたら「ありがとうございます。では購入します」「申し訳ありませんが検討します」など、そのコメントに対して購入はどうするかの返信が欲しいのです。
なぜなら出品者からすれば「質問や値引き交渉をくれたから買ってくれるかもしれない」と期待をするからです。
もし値引き交渉に対して出品者が断りのコメントを返信したのならコメント逃げをするケースも理解できるのですが、中には「その価格でOKですよ!価格を変更したので購入お待ちしております」と値引き交渉を受け入れても、その後一切返信も購入もないということも、ラクマではよくあるのです。
そのため「コメント逃げ禁止」と事前にプロフィールに書いていている出品者が多いのです。
悪い評価が多い方の購入は拒否します
これは少し言い方もキツいですしグレーゾーンかもしれませんが、もっと柔らかく書く分には許されると思います。
ラクマではユーザーが商品を購入したらすぐに取引がスタートし、どんな相手であろうが基本的にキャンセルは不可となっています。
ですが、せっかく自分の商品を譲り取引をするなら、出品者からすればなるべく良い評価が多く付いている人と取引をしたいはずです。
「悪い評価が多い方とは取引をしません」と書いていても、そのユーザーが買ってしまったらもうキャンセルは原則できないので取引をするしかありませんが、購入申請ありに設定をしている商品の場合は、事前に書いておいても良いかもしません。
ただし、「悪い評価が一つでもついている人とは取引しません!」と書くのはルールが厳しすぎますしあまり印象がよくないため「悪い評価が著しくついている方とのお取引はお断りさせていただく場合があります」などとやんわり書いておく分にはセーフだと思います。
ラクマ出品者の独自ルール【これはNG編】
稀に「これは厳しすぎるだろ・・・」と思ってしまうような、購入者の立場を考えない独自のルールを設けている出品者もいるのです。
これらの独自ルールは大きなトラブルやクレームにも発展する可能性があるため、書くのはやめた方が良いでしょう。
ノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセル・3N・NCNR
ラクマでは稀に「ノークレーム」「ノーリターン」「ノーキャンセル」などの言葉を、プロフィールや商品ページに使っている出品者は多いです。
これらの文言の意味は下記となっています。
・ノークレーム:
商品が届いた後に何か不備があってもクレームは受け付けません
・ノーリターン:
商品が届いた後に何か不備があっても返品は受け付けません
・ノーキャンセル:
購入者都合のキャンセル・届いてからのキャンセル(返品)は受け付けません
・3N:
ノークレーム、ノーリターン、ノーキャンセルをまとめたもの
・NCNR:
ノークレーム・ノーリターンの略
商品に問題があっても何が何でも返品・キャンセルは受け付けないというのは、非常に自分勝手なルールです。
また、購入者からすれば「購入した後に商品に不備があっても一切クレーム、返品は受け付けない」なんて言われたら購入をやめてしまいます。
これはラクマを利用する上でマナー違反なルールですので、絶対にこのようなルールは設けてはいけません。
ラクマのノークレーム・ノーリターンの意味とは?禁止の理由や返品はできる?
「ノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセル」はラクマでは禁止
ですが、ラクマでは「ノークレーム」「ノーリターン」「ノーキャンセル」などの独自ルールを設けることは禁止となっています。
このことについては、ラクマの規約には下記のように記載されています。
取引における独自ルールについてラクマでは、取引についてノークレーム、ノーリターン、ノーキャンセルなどの独自ルールの設定をすること、およびそれを理由にお話し合いに応じないことを認めておりません。
お互いの認識の違いによるトラブルを防ぐためにも、商品の状態(汚れ・傷の状態や動作・非動作の状況等)や配送方法を詳細に説明文に記載してください。
また、購入者様より商品の品質等についてご意見があった場合は、十分にお話し合いいただき、誠実な対応をしていただくようお願いします。
引用:取引における様々な注意点 « フリマアプリラクマガイド集
つまり、ノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセル・3N・NCNRとプロフィールに書いたところで、「絶対に返品・クレームは受け付けませんよ!だって事前に書いてますから!」と出品者が言っても、結局は何かあれば返品・返金対応はしなければいけないということです。
商品不良があった場合は、出品者は誠意に返品・返金対応しなければいけないため、書いていても基本的には意味はないのでやめましょう。
ラクマの返品・返金方法や送料は?出品者が返品に応じるべき状況とは?
配送トラブルがあっても責任は負いません
配送業者を使って荷物を発送するのであれば、少なからず配送事故・配送トラブルは起きてしまいます。
そんな時、本来なら出品者が責任を持って配送事故の対応をするべきですが、中に「追跡番号のない配送方法で送るため、商品の未着や配送トラブルがあってもこちらでは対応できません。何かトラブルがあればご自身で荷物を探すなり、配送業者へ連絡をしてください。」と鬼のようなことを書いている出品者が稀にいるのです。
少しでも送料を安くしたい気持ちはわかりますが、やはり何百件に1回くらいの確率で配送トラブルは起こってしまいます。
その配送トラブルを防ぐためにも、追跡番号がある配送方法でなるべく送るようにしなければいけませんし、配送トラブルがあれば出品者はしっかり対応しなければいけません。
購入者に届くまでは荷物の責任は出品者にあり
その荷物は出品者が発送した荷物なのです。
そのため、購入者の手元に届くまで出品者が責任を持って対応するのがマナーです。
「発送はしたので後は全て購入者さんが何かあれば対応してくださいね」という姿勢はおかしいです。
この「配送トラブルがあっても対応はしませんのでご自身でお願いいたします」なんてプロフィールに書いていれば、購入をやめるユーザーも絶対にいます。
また、購入者側もこのような危険な独自ルールを設けている出品者から商品を購入してしまうと、トラブルがあった際に何も対応してもらえないということが起こり得ます。
出品者は、そんな無責任な独自ルールは直ちにやめましょう。
ラクマで商品が届かない時の購入者の対応方法とは?連絡や荷物の確認方法は?
商品到着後、受取評価を24時間以内に行わなかったら悪い評価をつけます
プロフィールに「受け取り評価が遅い場合は悪い評価をつけます」と記載している出品者も見かけます。
出品者からすれば無事商品が到着したかどうかが気になりますし、何より売上金を早く欲しい人もいるので、受け取り評価は商品到着後できればすぐに行ってもらえれば嬉しいはずです。
ですが、受け取り評価の期限を勝手に設けて「それに従わなかったら悪い評価で返す」というのは、あまりにも厳しすぎます。
購入者側も仕事で忙しく不在が続いていた、急用があり実家や遠方に出かけてしまっているなど様々な理由があるため、受け取り評価のタイミングは人それぞれです。
また、ラクマには正式な受け取り評価の期限があり、もし期限までに受け取り評価がなければ購入者に受取確認申請を出すこともできます。
受取評価が少し遅れたからと言って悪い評価で返すのはあまりにも厳しいので、そのようなルールを設けるのは絶対にやめましょう。
ラクマの受け取り評価の期限はいつまで?購入者が受取評価をしてくれない時の対処法もご紹介!
ルールを1つでも守らなかったら悪い評価をつけます
こんな出品者もラクマで見たことがあります。
その出品者は上で挙げたようなルールをたらたらと長く書いていたのですが、最後には「最後までトラブルなく取引が完了したとしても、このルールを一つでも守れなかった場合は悪い評価をつけさせていただきます」と書いていました。
もう「勝手にルールを作って悪い評価をつけるほど、そんなに出品者は偉いのか?」と思ってしまいますよね。
悪い評価をつける基準は「自分の独自ルールを守らなかった人」ではなく、「ラクマのルールや規約を守らなかった人」です。
例えば、支払い期限を守らなかった、発送期限を守らなかった、購入後に身勝手な理由でキャンセルを要求したなどがあれば悪い評価をつけても良いですが、自分の独自ルールを勝手に設けておいてそれを守らなかったら悪い評価で返すなんてことは、これはルール違反なので絶対にやめましょう。
独自ルールをラクマでは認められていない!購入者の気持ちも考えよう
ラクマにはこれだけの独自ルールを設けている出品者がいますが、上でもご紹介した通り、独自ルールを設けてそれをユーザーに強制させることはラクマでは認められていません。
そのため、出品者が独自ルールを設けていてユーザー(購入者)がそのルールを無視したり守らなかった場合でも、特にラクマ事務局からペナルティが課されることはありません。
そのルールはあくまで、出品者が勝手に決めたルールであるからです。
また、独自ルールを設けたことで様々なトラブルに発展することもあるので、独自ルールを設けることは絶対にやめるべきです。
さらに、独自ルールは設ければ設けるほど出品者への印象が悪くなりますし「この人から買いたい」と思われなくなります。
なぜなら、何かトラブルが起きた時に面倒臭そうだからです。
出品者からすれば「危なそうな相手から購入されたくない」という気持ちはよくわかりますが、独自ルールを設ければ設けるほど、自分の首を絞めることにもなり購入者は離れていきます。
自分が購入者の立場だったらそのルールは守れるのか?そんな厳しすぎる独自ルールを設けている人から商品を買いたいと思うのか?をよく考えて、プロフィールを書くことが大事です。