この記事では、下記のことについてまとめています。
● 匿名配送とはどんな発送方法?
● 匿名配送の購入者・出品者側のメリット
● 匿名配送の流れ・注意点
匿名配送はどんな仕組み?匿名で送れる配送方法一覧
匿名配送とは、購入者・出品者共に住所・氏名・電話番号等の個人情報を明かさずに配送ができる配送方法です。
通常の配送方法では購入者の個人情報を開示しなければ、出品者は荷物を送ることができません。
また、出品者は配送ラベル(配送伝票)の差出人の欄に、自分の個人情報を記載しなければ発送を受け付けてもらえません。
ですが匿名配送では、お互いの個人情報が二次元バーコードにまとめて集約され、そのバーコードを配送の際に利用します。
すると商品が売れてから荷物が購入者に届くまで、一切お互いの個人情報を明かすことなく取引ができます。
匿名配送の仕組み
匿名配送は、下記のような流れで取引ができる配送方法です。
1, 出品者が匿名配送が可能な配送方法で出品をする
匿名配送が可能な配送方法は下で詳しく説明をしています。
2, 購入者がその商品を購入し決済を行うと、購入者の情報が二次元コードに集約される
通常は、出品者の取引画面上に購入者の住所・氏名等の情報が表示されますが、匿名配送の場合は購入者の個人情報は一切表示されません。
また、出品者の取引画面上に、このような二次元コードが発行されます。
3, 出品者は配送先でこの二次元コードを読み取って配送手続きをする
その際、配送伝票が発行されますが、購入者の個人情報は伏せられた状態で印刷されます。
(この時、出品者の情報は配送伝票に表示されています)
また、コンビニのスタッフも購入者の情報は一切見れないようになっています。
4, 集荷に来た配送ドライバーが出品者の情報が伏せられた配送伝票に入れ替える
集荷に来た配送ドライバーにより、購入者の情報が伏せられた配送伝票から出品者の情報が伏せられた配送伝票に差し替えられます。
(購入者の個人情報は配送ドライバーしか見れないようになっています)
5, 荷物が配送をされる
匿名のまま、荷物が配送されていきます。
6, 出品者の情報は伏せられたまま購入者に荷物が届く
出品者と購入者はお互いの個人情報が一切わからないまま、最後まで取引をすることができます。
各サイトの匿名配送が利用できる配送方法は?
メルカリ・ラクマ・ヤフオク・Yahooフリマでは、匿名配送を利用することができます。
また、各サイトの下記の配送方法を選択すると自動で匿名配送となります。
メルカリの匿名配送
ラクマの匿名配送
ヤフオク・Yahooフリマの匿名配送
出品者・購入者別の匿名配送のメリットとは?
匿名配送を利用すると、出品者・購入者共に様々なメリットがあります。
出品者のメリット
● 購入者に自分の個人情報を明かさずに取引ができる
● 通常の配送方法よりも送料が安い
● 匿名配送であることで安心感があり、商品が売れやすくなる
● 宛名書き不要
● 取引画面で配送状況を確認できる
● もしもの時の配送補償がついている
(一部の発送方法についていないものもあるので注意)
らくらくメルカリ便・ゆうゆうメルカリ便なら売れやすくなる!購入者に選ばれる3つの理由とは?
購入者のメリット
● 個人情報を明かさずに取引ができる
● 追跡番号付いているので配送状況を知れる
● 配送補償がついているのでもしもの時も安心
(一部の発送方法についていないものもあるので注意)
知らないとトラブルも!匿名配送を利用する際の注意点
そんな便利で安心の匿名配送ですが、利用する際いくつかの注意点があります。
この注意点を知らなかったことで、後からトラブルにもつながる可能性があります。
出品者だけでなく購入者(落札者)も事前に知っておきましょう。
商品購入後に匿名配送への変更はできない
メルカリ・ラクマ・ヤフオク・Yahooフリマでは、商品が売れた後(入札後)に匿名配送への変更することはできません。
その理由は匿名配送以外の発送方法の場合、購入後は購入者の住所・氏名が取引画面上で見れているからです。
出品者が購入者の個人情報を見れる状態であれば、それは匿名ではなくなってしまいます。
そのため匿名配送を利用したいのなら、必ず購入(入札・落札)前に配送方法を変更するようにしましょう。
匿名でなくてもOK なら変更できるものも
ただし、一部の配送方法では「匿名」ではなくてもOKなら、購入後に変更できるものもあります。
例えば、下記の配送方法は購入後であっても配送方法の変更は可能です。
メルカリ:
● らくらくメルカリ便
● ゆうゆうメルカリ便
ラクマ:
● かんたんラクマパック
ただし、匿名ではなく購入者の住所・氏名は荷物のラベルに印字されます。
ですが、匿名以外の配送補償・宛名書き不要・送料が格安などのメリットは利用できます。
この場合は、匿名だけが利用できないということになります。
送料の着払いはできない
全ての匿名配送で共通しているのが、送料の着払いはできないということです。
全ての匿名配送では、基本的に送料は出品者の販売利益から差し引かれるようになっています。
そのため、全て送料込み(出品者負担)でないと匿名配送が選択できないようになっています。
ただし、ヤフオクの場合は「送料を落札者負担にする」であれば、匿名配送の「おてがる配送」を利用することはできます。
返品・再発送には匿名配送は利用できない
また、匿名配送は、出品者が購入者に荷物を送る1回の配送でしか利用はできません。
そのため商品到着後に返品や交換が起こっても、返送時に匿名配送は利用できないようになっています。
その後はお互いの個人情報を教えあい、通常の配送方法でやり取りするしかありません。
匿名配送で送った商品が返品に!そんな時は匿名で返送や再発送はできる?
配送業者・事務局には個人情報は渡っている
当たり前の話ではありますが、匿名配送といっても利用する配送業者と事務局(メルカリ・ラクマ・ヤフオク・Yahooフリマ)にはお互いの個人情報は渡っています。
お互いの個人情報がなければ事務局も取引の管理ができませんし、配送業者も配送ができません。
あくまで匿名配送は、「購入者・出品者間でお互いの個人情報がわからなくなっている」というだけです。
関わる全ての人に自分の個人情報が見えていないわけではないので、ご注意を。
200サイズ以上の大型の荷物は匿名配送で送れない
メルカリ・ラクマ・ヤフオク・Yahooフリマの匿名配送では、200サイズの荷物までしか送ることができません。
それ以上のサイズの荷物になると、別の配送方法を利用する必要があります。
通常の購入者・出品者共に個人情報を開示する配送方法で送ることになります。
ただしメルカリの場合は、450サイズまで送れて匿名配送ができる「梱包・発送たのメル便」があるので、それを使えば匿名配送で200サイズ以上でも送ることができます。
匿名配送は格安&安心な配送方法!今後主流になるかも?
匿名配送は出品者・購入者共にメリットがあり、さらに送料も格安で送れるので、絶対に使うべき配送方法です。
今後はどのフリマアプリ・オークションサイトも、匿名配送が当たり前になっていくでしょう。
ぜひお得で安心な匿名配送を利用してみて下さい。