フリマアプリのラクマで商品が売れて、購入者の住所を確認した時に「この人の住所と自分の家近い!これは直接商品を渡しに行ける!」と思うケースが稀にあります。
商品の送料を出品者負担にしている人はとても多いため、商品を直接購入者に渡しに行けるのなら、その方が送料を抑えられて出品者としては助かります。
そんな商品の手渡しはラクマでは認められているのでしょうか?
また、取引相手から商品の手渡しを持ちかけられた場合、どのように対応をすれば良いのでしょうか?
そんなラクマの手渡しのルールや配送方法や支払い、注意点などについて詳しくご紹介していきます。
ラクマでは商品の手渡しはルール上認められている
ラクマでは直接相手に商品を渡す行為は、ルール上認められています。
必ずしも宅配便や郵便を使って商品を発送しなければいけないというルールはないのです。
ラクマのガイドにも、商品の手渡しについてはこのように記載されています。
Q, 手渡しでの商品の受け渡しをしてもいいですか?
A,ラクマで用意している決済方法で商品代金を支払われていれば、商品の受け渡しを直接の手渡しでされても違反にはなりません。
しかし、待ち合わせ場所や時間に会えないなどのトラブルが発生する可能性もあります。
その際に発生したトラブルにつきましては、ラクマカスタマーサポートでは責任を負えませんので、ご了承ください。
引用:手渡しでの商品の受け渡しをしてもいいですか? « フリマアプリラクマガイド集
つまり、ラクマの取引画面上で購入者が決済を済ませていれば、商品の手渡しは可能です。
ただし相手の同意がある場合のみ手渡しは可能
ラクマでは商品の手渡しは規約違反ではありませんが、相手の同意を得た場合のみ手渡しは可能です。
出品者が購入者の住所を確認して、「この人と家が近い!じゃあ今すぐ相手の家に行って商品を渡しに行こう!」と勝手に家まで押し掛けたり、ポストに投函することは禁止です。
これは購入者からすればとても気持ちが悪い話ですし、取引相手の住所を勝手に利用して家まで押し掛けたりするようなことはラクマでは禁止されています。
必ず「家が近いため、商品を直接渡しに行っても良いでしょうか?」と購入者に聞いた上で、購入者の承諾を得てから待ち合わせ場所や日時などを決めましょう。
配送方法の変更はしなくてOK
もし購入者が手渡しに承諾をしてくれて商品を直接渡すことになった場合でも、取引画面上では配送方法の変更はしなくてOKです。
その理由は、ラクマの出品画面の発送方法の中に「手渡し」という項目がないからです。
配送方法は出品時に決めたもののままで、商品の手渡しの作業を進めて構いません。
ラクマで商品の手渡しをする際の5つの注意点
ラクマで売れた商品を取引相手に手渡しをする際、気をつけなければならない注意点があります。
これは出品者・購入者ともに気をつけなければならず、この注意点を守らないと後々トラブルに発展することもありますので、事前に知っておきましょう。
購入者に手渡しの強要は禁止
ラクマでは商品の手渡しはルール上認められていますが、相手に手渡しを強要する行為は禁止となっています。
上でもご紹介した通り、あくまで「取引相手(購入者)の同意を得た場合のみ」です。
購入者が直接会うことを拒んでいるにもかかわらず、「直接渡せれば送料が掛からなくて済むんです!」と自分勝手な理由ばかりを述べて無理に会おうとするのは禁止です。
基本は、宅配便や郵便を使って荷物を発送することがルールとなっているため、あくまでも「相手が承諾した場合」のみ、商品の手渡しが可能です。
出品者に直接現金を支払うのは禁止
ラクマでは出品者・購入者お互いが評価をしない限り、出品者に代金が支払われないシステムとなっています。
そのため出品者にとっては、直接相手に会うならその場で代金をもらった方が早くお金を手にすることができますし、現金化は早いです。
ですがラクマでは、商品の代金の3.5%が販売手数料として差し引かれるため、購入者は必ずラクマを通して代金を支払わなければいけないルールとなっています。
もし直接会った時に代金を現金で支払ってしまうと、ラクマ事務局側が販売手数料を徴収できなくなってしまいます。
また、もし直接出品者に現金で商品代金を支払ってしまうと、購入者・出品者共に利用規約に違反したとみなされ、利用停止などのペナルティが課される場合があります。
もし商品を手渡しする場合は、ラクマの取引画面上のステータスが「購入者が支払済・発送待ち」の状態になってから商品を渡しに行くようにしましょう。
【ラクマのペナルティ】利用停止・強制退会になる行為やその内容とは?
発送通知とお互いの評価を忘れずに
商品を無事相手に渡すことができれば取引が終了したような気がしますが、実はまだラクマの取引画面上の取引は終わっていません。
相手に商品を渡し終わったら、出品者は必ず「発送通知」ボタンを押し、購入者は「受け取り評価」、さらに出品者も「相手の評価」を行いましょう。
また、後から「商品を直接渡したのに購入者が受け取り評価をしてくれない」ということが起こる可能性もなくはないため、その場でお互い確認し合いながら取引完了までの作業を行った方が良いです。
流れとしては、下記のようになります。
取引相手と直接会い、商品を渡す
↓
購入者に中身を確認してもらい、問題がなければその場で出品者は発送通知ボタンを押す
↓
購入者が受け取り評価をする
↓
出品者が購入者への評価をし取引完了
この発送通知(出品者)・受け取り評価(購入者)・相手への評価(出品者)を行わなければ、出品者に商品代金が支払われずずっとラクマ事務局が商品代金を預かっている状態となってしまいます。
直接相手に会ってしまうと取引完了だと錯覚してしまいますが、その場で発送通知・評価を行えば忘れる心配もありません。
手渡しを持ちかけられて嫌ならはっきりと断る
相手に手渡しを持ちかけられた場合、自分が嫌だと思ったら必ず断るようにしましょう。
手渡しを持ちかけるのは出品者側がほとんどですが、やはり知らない相手と直接会うのは怖いですしトラブルにもなりかねません。
また、手渡しの際のトラブルに関しては自己責任となります。
ラクマの規約にも「商品手渡しの際に発生したトラブルにつきましては、ラクマカスタマーサポートでは責任を負えませんので、ご了承ください」と書かれてあるため、手渡しの際に起こったトラブルに関しては全て出品者・購入者間で解決をしなければいけません。
そのトラブルを避けるためにも、基本は商品を宅配便・郵便で送るという流れになっているため、少しでも不安があればきちんと手渡しを断るようにしましょう。
匿名配送に設定していれば手渡しはできない
最近のラクマではかんたんラクマパックを利用する出品者さんは多いですが、「送料を抑えるためにも、もし取引相手と家が近ければ商品を手渡ししたい」と思っていても、配送方法とかんたんラクマパック(日本郵便)に設定をしていれば商品の手渡しをすることはできません。
なぜなら、かんたんラクマパック(日本郵便)は匿名配送であるため、取引画面で購入者の住所が表示されないからです。
(「かんたんラクマパック(ヤマト運輸」は匿名配送ではありません)
かんたんラクマパック(日本郵便)以外の配送方法に設定していれば、商品が購入されれば取引画面上に購入者の住所が表示されるため「この人と家が近い!」ということが分かりますが、かんたんラクマパック(日本郵便)に設定をしていると相手の住所が表示されないため、それが分からないのです。
そのため、もし「送料を抑えるためにもできるだけ商品を手渡ししたい」と思っている出品者さんは、事前に商品の発送方法をかんたんラクマパック(日本郵便)以外に設定しておく必要があります。
ですが、購入者に商品を手渡しするというケースは偶然家が近かったケースのみです。
私もラクマで1000件以上取引をしていますが、「この人と家が近い!」と思ったことは数えるほどしかありませんし、直接会うのは怖いので手渡しはしていません。
商品の手渡しをするケースは、偶然購入者と自宅が近かったという場合のみですので、滅多にないことだと思っていた方が良いです。
そのため、通常通りかんたんラクマパックを設定しておき、送料を格安・匿名配送で利用した方が良いでしょう。
ラクマでの商品の手渡しは注意が必要!なるべく配送を使おう
以上が、ラクマでの商品の手渡しについてでした!
商品の手渡しはラクマでは認められてはいますが、注意点が多く少し不安な点も多いです。
支払いトラブルや直接相手と会うことで個人的なトラブルにも発展する可能性があるため、あまりおすすめはできません。
また、何かトラブルがあってもラクマ事務局は仲介してくれませんので、全て自己責任となります。
特に女性は商品の手渡しは気軽に行うべきではないですし、自分の身を守るためにも通常通り送料がかかっても商品を配送するのが良いでしょう。