メルカリやラクマ、ヤフオクなどで売れた商品を、緩衝材を入れて送る人は多いでしょう。
そんな緩衝材について、この記事では下記のことをまとめています。
● 緩衝材を使った梱包は嫌がられる理由
● 緩衝材を使わないおすすめの梱包方法
緩衝材を使った梱包はやめよう!相手に嫌がられる理由とは?
緩衝材を使って商品を保護した上で段ボールに入れて発送をする人は多いですが、実はこれはあまりおすすめな梱包方法ではありません。
緩衝材とは何?どういうものを使うの?
緩衝材とは、商品が配送中に破損してしまうことがないように入れるクッション材のようなものです。
この緩衝材は、中の商品に対してダンボールのサイズが大きい場合、商品と箱の間に隙間が生じてしまいそれが商品破損の原因になるため、商品の隙間に緩衝材を入れて発送することが多いのです。
これは多くの通販会社では使用されており、メルカリやラクマ、ヤフオクの多くの出品者も使っています。
一般的な通販サイトから荷物が届くと、下記のような資材を緩衝材として使って届いた経験がある方も多いでしょう。
例えば、緩衝材には下記のようなものが使われます。
新聞紙・紙
ビニール製のクッション材
スポンジ製(ウレタン)のクッション材
だいたいがこれらの緩衝材が商品と段ボールの隙間に入って届くケースが多いのです。
緩衝材を必要以上に入れることをおすすめしない理由
上でもご紹介しましたが、私は商品の梱包時に緩衝材を多く入れることや、そもそもこのような緩衝材を使うことをおすすめしていません。
「でも大手の通販サイトでもよく使ってるのに?」と思うかもしれませんが、私は段ボールで商品を発送する際にこのような緩衝材は一切使っていません。
では、よく考えてみてください。
そのやたらと箱に詰められた大量の緩衝材を最終的に処分するのは誰でしょうか?
それは荷物を受け取った購入者ですよね?
これって購入者からするとすっごく迷惑に感じませんか?
緩衝材は購入者からすれば「ゴミ」でしかない
出品者からすると配送中に商品が破損しないか心配で、商品と箱の隙間に緩衝材を多く入れたいと思います。
その気持ちはよくわかります。
ですが、あなたが入れに入れた緩衝材という名の大量の紙やらプチロールやらを処分するのは、荷物を受け取った購入者なのです。
荷物と一緒に受け取った大量の緩衝材を多くもらって嬉しい人なんているのでしょうか?
緩衝材を一つ一つ大事に取っておく人なんて絶対にいないですよね?
極端に言うと「どうせ捨てるもの(緩衝材)=いわばゴミ」を荷物に入れられているわけですから、これって受け取った購入者からするといい気分ではないはずです。
それにビニール製の空気が入った緩衝材は一つひとつ潰さなければゴミがかさばりますし、スポンジ製の緩衝材もやはり空気を含んでかさばります。
さらに新聞紙や紙を使った緩衝材も、ぐちゃぐちゃに潰してもかさばる資材です。
これでは購入者にとっては、かなりのゴミが出てしまうのです。
自分がこの荷物(商品+大量の緩衝材)を受け取ったらどう思うのかをよく考えると、緩衝材の入れすぎはあまり印象が良くないのです。
前職の通販会社でも「緩衝材が多い!」とクレームあり
実際に、私の前職の通販会社でも「緩衝材が多すぎる」とクレームを何件かいただいたことがありました。
それはやはり、上の画像のように段ボールと商品の隙間を緩衝材で埋めて発送をしていたからです。
むしろ「このくらいのサイズの商品ならダンボールではなく紙袋で送ってほしい」と要望をいただいたこともあるくらい、今は緩衝材に限らず簡易包装を希望している方が多いのです。
宅配便商品の梱包方法はダンボール?紙袋?簡易資材が購入者に喜ばれる理由とは?
ダンボールも緩衝材も捨てるのは購入者なのです。
また、以前私が購入した通販サイトでも、びっくりするくらいの量の緩衝材が箱から出てきたことがあります。
商品よりも緩衝材の体積の方がいいんじゃないかと思うくらいの量で、処分に困った記憶があります。
それくらい多すぎる緩衝材は受け取った側にがっかり感を与えてしまうんです。
私がおすすめする緩衝材を使わない梱包方法
私はメルカリやラクマ、ヤフオクで売れた商品をダンボールで発送する際、1つも緩衝材を使わないようにしています。
もちろん、商品とぴったりのサイズのダンボールを毎回見つけられるわけはないので、商品とダンボールの間に隙間が空いてしまいます。
そこで、ある方法を使って商品が破損せず緩衝材なしで発送するようにしています。
その方法とは、商品をプチロール(エアキャップ)で2~3周巻いたら箱に商品をテープで固定をすること!
プチロールとはあのプチプチのことです。
▼つまりこんな感じ▼
画像ではテープが透明で見えづらくて申し訳ありませんが、イメージとしてはこんな感じです。
しっかり商品をプチロールで2周くらい巻けばそれだけで十分クッション性があります。
それを配送中に動かないようにしっかり箱に商品をテープで留めてしまえば、相当激しい配送でない限りテープから外れることはないので商品の破損はありません。
Amazonでもこの方法を採用
この方法はいわゆるアマゾン方式です。
Amazonでは物にもよりますが、だいたいの商品が商品の割に箱が大きいものの、緩衝材を入れずにしっかり商品を保護した上でテープで固定し、箱の中で動かないようにして送ってきてくれます。
こうすれば出品者は緩衝材を余分に用意するコストも減る上に、購入者も商品に巻かれているプチロールと箱だけを処分すればいいので、双方にとってメリットがあります。
気持ち程度の緩衝材はOK!ただし入れすぎには注意
もちろん気持ち程度の緩衝材はOKです。
購入者が荷物を受け取った時に「緩衝材の量多すぎ!」と思わない程度の量なら使っても良いでしょう。
適度な量の緩衝材であれば「商品が割れないように配慮してくれたんだな」と思いますが、「こんなに入れる!?」と思ってしまうような、やりすぎの緩衝材は購入者を不快にさせてしまい悪い評価にもつながるのでやめましょう。
何度も言いますが、緩衝材を処分するのは荷物を受け取った購入者なのです。
相手を思って緩衝材を入れすぎるとかえって迷惑だったりするので、お互いが気持ち良く取引できる方法を常に考えるようにしましょう。
プチロールは1ロール持っておくことがおすすめ
ちなみに、プチロールは商品を梱包・発送する上で本当に大事です。
プチロールで巻かずに破損の恐れのある商品を発送すると本当に危険ですし、今回紹介したようにプチロールとテープさえあれば緩衝材なしでも十分ダンボールで発送ができます。
持っていない方はきちんと用意することをおすすめします。
大量の緩衝材は悪い評価につながる!受け取る側の気持ちも考えて
以上が、なぜ緩衝材を使った梱包が嫌がられるのか?緩衝材を使わないおすすめの梱包方法とは?についてでした。
出品者は、配送中に商品が壊れないように保護をすることを考え多くの緩衝材を使ってしまいがちですが、相手を思ってやったことが実はかえって迷惑だったりすることもあるのです。
過度な緩衝材の使用は、購入者によっては悪い評価につながることもあります。
相手が荷物を受け取ってどう思うのか?をよく考えて、工夫のある梱包方法で荷物を送るようにしましょう。