ヤフオクでは新型コロナウイルスの影響拡大で、マスクが高額転売されているのが問題となっていました。
その後、高額転売と思われるマスク商品の出品を禁止することをヤフオクが発表しましたが、2020年3月10日に「国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されたことで、ヤフオクではマスクに関して更なる発表がありました。
それは使い捨てマスク・ハンドメイドの手作りマスク・ガーゼマスク・布マスクを含む全てのマスク商品が出品禁止になるということです。
そのヤフオクのマスク出品禁止の内容や、政府が配布するアベノマスクの出品はできる?などについて、詳しくご紹介します。
ヤフオクで全てのマスクが出品禁止!その発表の内容や規制はいつから?
ヤフオクでは、新型コロナウイルスの影響でマスクの高額転売が相次ぎ問題となっていました。
その後、ヤフオクでは下記のマスクの高額転売を禁止するルールが設けられました。
・2020年3月14日からマスクのオークション出品を禁止
・ただし小ロット単位で適切な価格での「フリマ(定額)」設定で出品ならOK
・オークション出品/適切な価格でない/マスクのセット販売(大ロット)のマスク商品は見つけ次第削除される
・消毒液などの出品も削除される
その内容については、下でまとめていますのでまずはこちらからご確認ください。
ヤフオクがマスク転売禁止を決定!99億円落札の内容や違反した時の罰則、禁止はいつから?
その後ヤフオクがマスク出品の全面禁止を発表
メルカリやラクマがマスクの出品禁止を発表している中、「ヤフオクではまだマスクが販売できるんだ」と思っていた人も多かったと思います。
ですが2020年3月11日に、ヤフオクよりこのような発表がされました。
ヤフオク!ガイドライン細則の改定について(マスク等の出品について)(3)
平素よりヤフオク!をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
ヤフオク!では、日本全国でのマスクや消毒液の品薄状態を受けて、緊急事態に際し、個人間取引が及ぼす社会的影響を鑑み対策を実施してまいりましたが、昨日3月10日(火)、「国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されたことを受けて、ご利用の皆さまが法令に違反してしまう可能性とそのリスクを鑑み、本日3月11日(水)より当面の間、ヤフオク!の一般利用者の方による衛生マスクの出品を全面的に禁止することを決定いたしました。(ストア出品については別途アナウンスいたします)
今回の法改正の内容の概要は以下をご確認ください。
【経済産業省】「国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されました
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200310002/20200310002.html
※内容についてご不明な点がある場合には、上記経済産業省ウェブページ下部に掲載の連絡先までお問い合わせください。
これにより、3月15日(日)以降、一般消費者がアクセス可能な店舗、インターネットサイトなどを通じて広くマスクを販売する小売業者等から購入した衛生マスクをその購入価格を上回る価格で販売した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課されることとなります。
今回の決定により、ヤフオク!ガイドライン細則を以下のとおり改定いたしました。
なお、ストア運用ガイドラインについては別途アナウンスいたします。
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B.出品禁止物
46.衛生マスク
【禁止対象となる衛生マスクについて】
家庭用マスクをはじめ、医療用マスクや産業用マスク等、一般に市販されている健康・予防、衛生環境の維持等に用いられるマスクが幅広く含まれます。
・家庭用マスク:カゼ、花粉対策などの目的で日常に使われるマスク
・医療用マスク:主に医療現場もしくは医療用に使用される感染防止用マスク
・産業用マスク:主に工場などで作業時の防塵対策として使用されるマスク
※個人が自作したマスクも用途、素材、形状等に応じて対象となります。
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ヤフオク!では、マスクの出品につきまして、3月4日に適正価格かつ小ロット単位での出品のお願いとともにオークション形式の出品を3月14日(土)より禁止する旨を告知しておりましたが、今回の決定により、フリマ(定額)設定・適正価格かつ小ロット単位での出品である場合においても、本日3月11日(水)以降、衛生マスクおよび衛生マスクとその他の商品のセット出品に関しては出品禁止とさせていただきます。
本日3月11日(水)以降当面の間、衛生マスクの出品を確認した場合には、出品削除等の措置を実施いたします。
■禁止対象となる衛生マスクについて
家庭用マスクをはじめ、医療用マスクや産業用マスク等、一般に市販されている健康・予防、衛生環境の維持等に用いられるマスクが幅広く含まれます。
・家庭用マスク:カゼ、花粉対策などの目的で日常に使われるマスク
・医療用マスク:主に医療現場もしくは医療用に使用される感染防止用マスク
・産業用マスク:主に工場などで作業時の防塵対策として使用されるマスク
※個人が自作したマスクも用途、素材、形状等に応じて対象となります。
ヤフオク!では、今後もご利用の皆様が安心して取引できる場の提供に努めてまいります。
引用:ヤフオク!ガイドライン細則の改定について(マスク等の出品について)(3) -お知らせ - ヤフオク!
つまりまとめるとこのようなことになります。
・ヤフオクでは3月11日(水)よりマスク全般の出品を禁止(価格に関わらず全て禁止)
・マスクの出品を確認した場合、商品削除がされる
・違反した場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金刑が科される
数日前までは「ヤフオクは規制が緩く、唯一まだマスクを販売できるサイト」と思われていましたが、「国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されたことを受けて、ヤフオクでもマスクの出品が全面禁止となりました。
また、もしマスクを出品すれば「商品削除等の措置」と書いてあるため、商品削除以外にもペナルティが科される場合もあります。
ヤフオクで利用停止になる原因とは?出品制限・登録削除などのペナルティも解説!
もちろんハンドメイドのマスクも出品禁止
ヤフオクでは使い捨てマスク以外にもハンドメイドのマスクも多く出品されていましたが、今回の発表でマスク全般が出品禁止となったため、ハンドメイドの手作りマスクも出品禁止です。
趣味の延長でハンドメイドのマスクを作成している人も多いと思いますが、これもヤフオクで出品をすれば削除対象となるため、作成は自分や家族で使う分だけとし、利益目的での作成・販売はやめましょう。
アベノマスクももちろん出品禁止
今回の新型コロナウイルスの影響を受けて、国が布マスクを1世帯に2枚配布することを決めましたが、この「アベノマスク」ももちろんヤフオクに出品することはできません。
このアベノマスク出品についても、2020年4月14日にヤフオク事務局よりこのような発表がされています。
政府が全戸へ配布する布マスクについて
ヤフオクでは、2020年3月11日(水)より、衛生マスクの出品を全面的に禁止しております。
店頭でのマスク品薄が続く現状を踏まえて、4月12日(日)の週後半以降、感染者数が多い都道府県から順次、全戸に向けて布マスクの配送を開始する予定である旨、厚生労働省よりアナウンスされておりますが、当該布マスクにつきましても、ヤフオク!ガイドライン細則B.出品禁止物 46.衛生マスクに該当する商材となりますので、出品はお控えくださいますようお願い申し上げます。
なお、出品を確認した場合には、出品削除等の措置を実施いたします。
引用:政府が全戸へ配布する布マスクについて -お知らせ - ヤフオク!
アベノマスクも出品をすると商品削除の対象となるので 、絶対にやめましょう。
マスクとの抱き合わせ商品も出品禁止
また、マスクの抱き合わせ商品の出品も禁止です。
抱き合わせ商品とは、例えばこのような商品のことです。
・花粉症対策グッズの中にマスクを1枚セットにして販売をする
・「この商品を購入してくれた方にはマスクをプレゼントします」などと商品ページ内に書く
つまり、他の商品とマスクをセットにして出品することです。
また、セットでなくてもマスクをおまけでつけるなどの出品行為も、結局マスクで釣って関係のない商品を販売しているのと同じことです。
この抱き合わせ商品も削除対象・ペナルティの対象となるため 、絶対にやめましょう。
マスクを出品すれば違反申告ですぐにバレることも
また、上のようにグレーゾーンのマスク商品を出品をすれば、すぐに違反申告がされヤフオク事務局にも通報されてしまいます。
このヤフオクの「違反申告」とは、ヤフオクガイドに違反をしている出品をヤフオクユーザーが見つけ次第、すぐに注意喚起とヤフオク事務局に通報ができる機能です。
ヤフオクでパトロールをしているスタッフの数よりも、圧倒的にヤフオクユーザーの方が数が多いです。
「事務局にバレなければいい」と思ってこっそり違反出品を行えば、すぐに他のユーザーから違反申告をされて事務局にもバレる可能性は十分あります。
今マスクに関しては国が問題視しているため、ヤフオク事務局もかなり厳しく取り締まっているはずです。
違反をすればすぐに事務局は動きさらに罰則まであるので、ヤフオクでは絶対にマスクの出品はやめましょう。
ヤフオクでマスクが買えないならどこで売ってるの?
ヤフオクでマスク全般が出品禁止となった今、「じゃあどこでマスクを買えばいいの!?」と思う人も多いでしょう。
近隣のドラッグストアやスーパーにはマスクが並んでいないことが多く、確実にマスクを入手するためにはどうすればいいか悩む人も多いはずです。
ですが、現在楽天市場・ヤフーショッピング・アマゾンなどでは、転売ヤーではなく一般のお店がマスクを仕入れて販売を行っています。
価格は通常よりもやや高めで一部は予約販売となっていますが、一応買えるようにはなっています。
手持ちのマスクの在庫が切れそうな方は、これらのサイトから早めに予約購入をすることをおすすめします。
ヤフオクでマスクが出品禁止となる緊急事態!罰則もあるので要注意
以上が、ヤフオクでマスク全般が出品禁止なった内容についてでした。
3月頭の時点では、メルカリやラクマが続々とマスク商品を一斉削除し厳しく取り締まりをしていた中、ヤフオクはまだマスクの出品がOKとなっていたので、ネット上は「ヤフオクでも早く規制して・・・」などの声が上がっていました。
ですがさすがにヤフオクでもこの非常事態に対応し、ようやくマスク商品全般が出品禁止となったのです。
これで多くの人に身近である販売サイトのメルカリ・ラクマ・ヤフオク・PayPayフリマ全てのサイトで、マスクの出品が禁止となりました。
また、少し前まではマスクの高額転売が問題視され、転売バスター達による転売撲滅のための動きが多く見られましたが、これでようやくヤフオクでもマスクの高額転売もなくなりました。
生活用品であり今までは全く違反の対象でもなかったマスクが、急にヤフオクで出品禁止商品となることはかなりの異常事態です。
今後は転売目的の販売がなくなることで、全国に早くマスクが供給されることを祈っています。