メルカリでトイレットペーパー、マスク、除菌ティッシュ、除菌ハンドジェルなどの高額転売が問題となっています。
これは中国で発生した新型コロナウイルスの影響で、日本中でマスクや除菌関連商品が飛ぶように売れたことで品薄状態が続き、メルカリでも高額で転売されるようになりました。
その後、「マスクの次はトイレットペーパーがなくなる」「トイレットペーパーの原料は中国から輸入しているから中国から入らなくなる」などのデマがSNSで拡散されたことで、全国でトイレットペーパーの買い占めが起こり、トイレットペーパーまでもがメルカリやラクマ、ヤフオクなどで高額で転売されているのです。
それを受け、現在メルカリでは有志によりこのような高額転売を無くそうとする動きが見られています。
そんなメルカリで起こっているトイレットペーパー転売を撲滅させるための動きについて、詳しくご紹介します。
- メルカリで転売を撲滅させるための動きとは?有志が行っている注意喚起の内容
- なぜメルカリ有志達が立ち上がったのか?事務局が関係している?
- メルカリのトイレットペーパー転売・デマの注意喚起はいつまで続く?
メルカリで転売を撲滅させるための動きとは?有志が行っている注意喚起の内容
上でもご紹介した通り、メルカリでは悪質転売ヤーによりトイレットペーパー、マスク、除菌ティッシュ、箱ティッシュ、除菌ハンドジェルなどの高額転売が問題となっています。
詳しくは下記の記事にまとめてあるので、メルカリの高額転売について知りたい方はこちらからお読みください。
メルカリでマスクやトイレットペーパーの転売が続出!新型コロナウイルスの影響はどこまで?
そんな中、メルカリユーザーの中で転売行為や転売商品を購入させないために、メルカリユーザーの有志たちが協力をしてある動きが始まっています。
コメント欄で注意喚起
まずは高額転売と思われる商品を、片っ端から注意喚起をしてくれています。
転売商品のコメント欄に、下記のようなコメントを残しています。
☆紙類が大量にSOLD OUTになってますがこれは皆さんを焦らすために転売ヤー同士で
購入してるだけです。騙されないようにしましょう。☆
▪️また紙類は98%が国産製造になります。
無くなるというのは真っ赤な嘘でありデマに踊らされてるだけです。
メーカーは在庫を大量に抱えており入荷はすぐに可能であります。
焦らずに待ちましょう▪️
国民生活安定緊急措置法
第十一条 主務大臣は、特定品目の物資の販売をした者のその販売価格が当該販売をした物資に係る特定標準価格を超えていると認められるとき は、その者に対し、当該販売価格と当該特定標準価格との差額に当 該販売をした物資の数量を乗じて得た額に相当する額の課徴金を国 庫に納付することを命じなければならない。
『国民生活安定緊急措置法』に関わる特定品目に入っており、高額で転売をすると法律違反になり、罰せられる可能性があります
高額でも売り切れになっている商品を見つけるとユーザーは焦ってしまいますが、実はこれは転売ヤー同士が購入しあいSOLD商品を多く作ることでユーザーを焦らせることが目的です。
これを知らずに焦ってトイレットペーパーなどを購入をしてしまう人がいるため、有志たちはこのように注意喚起のコメントを残し、ユーザーに購入を控えるように呼びかけています。
また、デマとはわかっていてもそれでも「今手元にトイレットペーパーがない」「近くのお店に売っていない」となれば購入してしまう人もいるため、メーカーには在庫がしっかりあり近日中に入荷をすることも伝えてくれています。
注意喚起の商品ページを作成
さらにメルカリ有志たちは、「トイレットペーパーの転売商品を購入してはいけない」という注意喚起を行うための商品ページを作成しています。
商品ページに「トイレットペーパー」と入れておけば、メルカリで「トイレットペーパー」検索をした時にこの商品ページがヒットするため、トイレットペーパーを焦って探している人に見てもらえます。
例えば、このような商品ページが続々と作成されています。
このように1枚目の画像に注意喚起を呼びかけた内容の画像を登録し、商品説明文に「高額転売のトイレットペーパーを買ってはいけませんよ!」「その商品を購入するから転売ヤー達がまた買い占めをするんですよ」という内容が記載しています。
そうすることで、トイレットペーパーを探しにメルカリを訪れた人が冷静になって購入をやめるかもしれません。
このように転売ヤーを撲滅させるために、さらに高額転売商品を購入させないために注意喚起をしてくれている有志達に感謝です!
購入されない工夫やわざとSOLDOUTの商品も
この有志達が作成した注意喚起商品ページは、ただ注意喚起をするための商品ページのため間違って購入されないように工夫がされています。
商品ページではトイレットペーパーについて記載がされているため、中には間違って「買えばトイレットペーパーを送ってくれるの?」と思って購入してしまう人も現れるかもしれません。
そのため、商品ページ内には「こちらは注意喚起を促すためのページです!購入はしないように!」と書かれていたり、わざと販売価格を1000,000円や999,999円などに設定しているものも多いです。
また、300円などの少額で販売されている注意喚起商品ページでは、他のユーザーや有志がわざとその商品を購入をし、他のユーザーが買わないように工夫をしています。
もしこのようなページを見つけても注意喚起が目的であることを理解した上で、購入はしないようにしてください。
※注意喚起に便乗した悪質商品は買わないように
このようにメルカリ有志達がボランティアで注意喚起商品を出品していますが、中にはこの注意喚起に便乗した悪質商品も出品されています。
一見、上と同じような注意喚起を促す画像を使い「トイレットペーパーは現在品薄ですが、高額な転売商品は購入しないようにしてください!もうすぐ店頭にトイレットペーパーは並びますよ」など書いていながらも、その後商品説明文をよく読んでみると「商品は2枚目以降のハンドメイドの商品となります」「購入してくれた方にはトイレットペーパーの芯を1本お送りします」などと自分の商品を売っていたり、トイレットペーパーに関連したゴミのような商品を売っている人まで現れています。
現在「トイレットペーパー」のキーワード検索がメルカリでたくさんされていることで、このように便乗をして悪質に商品を販売する人がいるので、要注意です。
このような注意喚起商品も商品ページを最後まで読み、購入はしないようにしてください。
なぜメルカリ有志達が立ち上がったのか?事務局が関係している?
ここで疑問なのは「なぜメルカリのユーザーである有志達がわざわざみんなで協力してこのような注意喚起をこなっているのか?」ということです。
それは、現在メルカリ事務局はこのトイレットペーパーの高額転売について何も対応してくれていないからです。
マスクや除菌ティッシュ、ハンドジェルなどは新型コロナウイルスの影響で品薄になってしまっているのは誰もが知っていることです。
そのことで、メルカリでも高額に転売されて取引がされてしまっているのはまだ理解ができます。(本来は高額転売はダメですが)
ですが、トイレットペーパーの場合は品薄でも何でもないのに、誰かがデマを流したことでここまでのパニックが起こってしまっているのです。
このデマを拡散させたのも転売ヤーによるものだと言われており、デマを流したタイミングでトイレットペーパーを買い占めて、メルカリなどで高額に転売を行っているのです。
つまり、本来トイレットペーパーは高額で取引されるような商品ではないのに、誰かの嘘(デマ)によりメルカリではトイレットペーパーまでもが高額で転売されてしまっているのです。
この悪質転売を止めるのは、本来ならメルカリ事務局です。
事務局が規制をかけて、転売を禁止させなければいけません。
しかしながら、現在のところメルカリ事務局からの動きや注意喚起は一切なく、メルカリからはこのような悪質転売について何も発表がされていません。
そのため、それを見て立ち上がったのが今回のメルカリ有志達なのです。
通報をしても何もしてくれていない?
また、このような悪質なトイレットペーパーの高額転売について「メルカリ事務局に通報をしても何もしてくれなかった」という声も上がっています。
現在、通報をしてもメルカリ事務局は特に何も対応はしてくれていないようです。
本来ならこのような注意喚起もメルカリ事務局が行うべきですし、通報に対しても何らかのアクションを出して欲しいところです。
メルカリのトイレットペーパー転売・デマの注意喚起はいつまで続く?
以上が、メルカリで起こっているトイレットペーパー転売を撲滅させるための動きについてでした。
現在メルカリの有志達は、トイレットペーパーの悪質転売・高額転売をやめさせるために様々な動きをしています。
ですが、メルカリでは検索をすると新着順に商品が並ぶため、このような注意喚起の商品ページよりも後に高額転売商品が出品されれば、転売商品が検索上位にヒットしてしまいます。
これは正直なところいたちごっこでもあり、いつまでこの状況が続くのか・・・と有志達も思っているに違いありません。
そのためにも、一刻も早くメルカリ事務局に高額転売を禁止するルールを作ってもらい、商品の削除、悪質転売アカウントは利用停止、もしくは強制退会など、何らかの措置(ペナルティ)をして欲しいところです。
追記:メルカリでトイレットペーパー高額転売が商品削除の対象に
ついにメルカリでは、トイレットペーパーの高額転売が商品削除・利用制限等の対象となりました!(2020/3/4)
詳しくはこちらの記事でご確認ください。