メルカリやラクマ、ヤフオクなどで、1つの商品を併用出品している人は多いです。
(=他サイトへの同時出品)
そんな同時出品について、この記事では下記のことについてまとめています。
複数のサイトで同時に購入された場合の対処法
● どちらの購入者に売るべきかを考える
● 断る方のユーザーへの対応
複数サイトへの同時出品は同時購入のリスクがある
1つの商品を、いくつもの販売サイトで出品している出品者さんは多いです。
● メルカリ
● ラクマ
● ヤフオク
● PayPayフリマ など
このように複数サイトで同時出品(併用出品)をすることで、より多くのユーザーに自分の商品を見てもらえます。
その結果、商品が売れやすくなるため、複数サイトへの出品はとてもおすすめではあります。
ですがこの同時出品には、複数のサイトで同時に購入されてしまうというリスクがあります。
同時購入の場合、自分で購入者を選ぶしかない
「同時に購入されてしまう」とは、例えば、在庫が1つしかない商品をメルカリとヤフオクに同時に出品をしたとします。
すると、すぐにどちらのサイトからも購入されてしまったということです。
その商品の在庫が複数ある場合は良いですが、在庫が一つしかない商品の場合はこのようなリスクがあります。
実際に私も、過去に一度だけ2つのサイトでほぼ同時に購入されてしまった経験があります。
その時は頭の中がパニックになり、「どうしようどうしよう!」と焦りました。
商品は1つだけなので、一人のお客さんには発送することができません。
その場合、残念ですが1人のお客様にはお断りを入れて、もう1人のお客様に発送をするという決断になります。
複数出品した後に同時購入された時の対処法
そんな複数サイトに同時出品後、同時購入されてしまった場合の対処法をご紹介します。
まずはどちらの購入者に売るべきかを考える
同時購入が起きた場合、残念ながら1人にはお断りを入れて取引をキャンセルにするしかありません。
その場合、このような基準で購入者を選ぶことがおすすめです。
①メッセージでやりとりしていたユーザーを優先
商品のコメント欄でやりとりをしていたユーザーがいた場合、その購入者を優先して発送することがおすすめです。
例えば、このようなやりとりです。
● 値下げ交渉
● 商品の取り置き
● 専用ページ作成の話 など
この場合は購入者にも明らかに購入の意思があり、さらには自分自身も販売の意思はあったはずです。
複数サイト同時に、2人のユーザーに値引き対応や取り置きの話をすることはないはずです。
恐らくもう一方の購入者は、メッセージのやりとりもなくいきなり購入したパターンかと思われますので、メッセージでやりとりしていた購入者の方を優先しましょう。
コメントのやりとりがあったのにキャンセルをすればクレームにも
もしもコメントのやりとりをしていたユーザーに商品が発送できないことを伝えた場合、こちらも売る意思があるようなメッセージのやりとりをしてれば、お叱りを受けてもおかしくありません。
これは購入者からのクレーム、事務局からのペナルティにもつながります。
その場合は、コメントのやりとりをしたユーザーを優先しましょう。
②評価を大事にしたいサイトで購入してくれたユーザーを優先
どちらのユーザーともメッセージのやりとりがなく、同時に購入されてしまった場合もあるでしょう。
そんな時は、自分の評価を大事にしているサイトで購入してくれたユーザーを優先することがおすすめです。
複数サイトで併用販売していると、この2つに分かれてきます。
● 売り上げの軸になっているサイト
● たまに売れてくれるだけでいいサイト
もしも自分の中でこのようにサイトを使い分けているのであれば、「売り上げの軸となっているサイトで購入してくれたユーザー」を選びましょう。
その理由は、収入の軸になっているサイトで悪い評価はつけられたくないからです。
悪い評価の他にも、出品者から一方的なキャンセルをすれば、事務局にもチェックされる可能性があります。
自分の中で大事にしているサイト・収入の軸になっているサイトができているのであれば、そのサイトからのユーザーは大事にした方が良いです。
③利益の高い方を優先する
上の②の他にも、利益が高い方のサイトで購入してくれたユーザーを優先するのも良いでしょう。
例えば、メルカリとラクマで同時に1つの商品が購入されてしまったとします。
メルカリで3000円で販売、ラクマでも3000円で販売した場合、このように利益が異なります。
メルカリ:商品代金3000円-販売手数料300円(10%)=利益2700円
ラクマ:商品代金3000円-販売手数料198円(6.6%)=利益2802円
このようにサイトにより販売手数料が違うため、最終利益も異なります。
出品者の本音でいうとやはり利益を多く取れる方が嬉しいです。
この例の場合は、ラクマで購入してくれたユーザーを優先しても良いでしょう。
断る方のユーザーへの対応方法
複数サイトで同時に買われてしまった場合、取引をキャンセルせざるをえないユーザーが出てきます。
そのユーザーにはきちんと事情を説明し謝りの連絡を入れ、キャンセルの手続きをする必要があります。
謝罪の連絡例文
ユーザーに取引の断り連絡を入れる場合、下記のような内容が良いでしょう。
この度はご購入いただきありがとうございます。
ですが大変申し訳ありませんが、こちらの商品を他サイトでも販売しており、同じタイミングで別サイトでも同時に購入されてしまいました。
そのため◎◎様にもこちらの商品を販売したいのですが、商品が1つしか手元にないため発送が難しい状況です。
大変心苦しいのですが、今回は◎◎様より早く購入してくださった別のお客様に、こちらの商品を発送させていただきたいと思っております。
つきましては、今回のお取引はキャンセルとさせていただきたく思います。
何卒ご理解いただきますようお願いいたします。
今回は大変心苦しい結果となり申し訳ありません。
またお取引できる機会がございましたら、その時はよろしくお願いいたします。」
一方的に「今回はキャンセルさせていただきます」だけはNGです。
正直に「複数サイトで販売していて2つのサイトで同時に購入されてしまった」ということを、きちんと説明しましょう。
きちんと説明することで、理解してくれる人は多いです。
購入者にも事情を理解してもらい、和解してからキャンセル手続きに進みます。
メルカリ・ラクマでのキャンセル方法
(1) 上のメッセージでキャンセルの承諾を得る
↓
(2)発送期限が過ぎるまで待ち、購入者に取引のキャンセルをしてもらう
↓
(3)キャンセル完了すると後日、運営事務局から購入者に返金される
ヤフオクでの断り方
(1)その商品のオークション画面から「落札者を削除」を選択
↓
(2)落札者を削除する理由として「出品者都合」を選択する
↓
(3)その商品のオークションをすぐに取り消す
↓
(4)キャンセル完了
ヤフオクでの出品後のキャンセルは可能?入札・落札者がいた場合はオークションの取り消しはできる?
同時購入されたら、キャンセルするユーザーへの対応は慎重に
複数のフリマアプリやオークションに出品をすると、同時に商品が売れてしまった場合が稀にあります。
そんな時は、まずは発送できない側のユーザーにしっかり事情を説明し、理解してもらうことが必要です。
また、「仕事が忙しくてなかなかサイトを見れなかった」など出品者側にも理由はあるかもしれません。
ですが複数サイトでの併用出品をする以上、こまめにサイトからの通知をチェックして同時に売れることがないように気をつけましょう。