日頃使っている発送方法の中には、配送補償がついていない発送方法があります。
配送補償がないということは、配送トラブルがあっても配送業者は何も責任を負わず、商品代金も返ってこないということです。
そんな配送補償がついていない発送方法とは何か?メルカリやラクマ、ヤフオクの場合はどの配送サービスを利用するべきか?などについてご紹介します。
発送方法の中には配送補償があるものとないものが存在する
まず、配送補償とは配送中のトラブルがあった場合に、配送業者が損害賠償責任を負うということです。
配送中には荷物の紛失や破損など、様々なトラブルが起こる可能性があります。
そんな時に配送補償がない発送方法を利用していれば、何も配送業者は責任を負ってくれないのです。
つまり、配送補償とは配送する荷物に保険がついているようなものです。
配送方法を選ぶ際、「便利で格安」というだけに惹かれて利用している人は多いと思いますが、実は配送方法の中には補償がない発送方法と補償がある発送方法の2つに分かれます。
これを知ると、「え!この発送方法って補償なかったんだ!今まで普通に使ってたよ!」という人も出てくると思いますが、それは問題なく無事に荷物が相手に届いたから、補償のことなんて気にしていなかったのでしょう。
もし配送トラブルが起きていた場合「補償がある発送方法を選べばよかった・・・」と後悔することだって起こりうるのです。
配送中のトラブルは本当に面倒で防ぎようがない
メルカリやラクマ、ヤフオクなどで物を販売したことがある方ならわかると思いますが、配送中のトラブルは誰にでも起こります。
メルカリボックスを見ていると「荷物が一向に届きません」「届いた商品の袋が破けていたのですが」と購入者から言われて困っているという内容の投稿を何件も見たことがあります。
これは出品者が綺麗に梱包して発送をしていても、配送業者に引き渡した後はどのように荷物が扱われ、どのように配送されているのかまでは出品者にはわかりません。
発送後に、配送ドライバーのミスで荷物を違う人のポストに投函してしまった、荷物をどこかに落としてきてしまったなどということも十分にあり得るのです。
これは出品者も購入者も防ぎようがなく「配送サービスを利用するということはこのような配送トラブルも起こりうる」ということを出品者・購入者がお互いに理解して取引をする必要があるのです。
補償がついていない発送方法一覧
その配送補償がついていない発送方法は下記となります。
配送補償がついていないということは、配送トラブルが起きても配送業者は何もしてくれず、賠償責任などは一切問わないということです。
配送トラブルとは例えば、配送中に何らかの理由で荷物に衝撃が入り商品が壊れてしまった、配送中に荷物が紛失してしまった、などです。
これらの配送トラブルは、荷物の差出人(出品者)には何も過失はなく、責任は配送業者にあります。
ですが配送補償が無いがゆえに、配送中に荷物が紛失してしまったので取引がキャンセルになった、発送前は問題がなかった商品でも「届いたら壊れていたからキャンセルして欲しい」と購入者に言われてしまった、などのトラブルがあっても配送業者は何もしてくれないのです。
なぜ配送補償がついていない発送方法があるのか?
「なんでこれらの配送方法には配送補償がついていないのか?」と疑問に思う人はいるかもしれませんが、その理由については「送料が格安だから」ということでしょう。
これらの配送方法の送料は下記となっています。
クリックポスト:全国一律198円
定形郵便:全国一律84円、94円
定形外郵便:全国一律120円〜
レターパックライト:全国一律370円
レターパックプラス:全国一律520円
ゆうメール:全国一律180円〜
ゆうパケット:全国一律250円〜
これらの配送方法は全て全国一律料金で送れるため、例えば北海道から沖縄まで送ってもこの料金で送ることができます。
宅配便に比べるとかなり安い運賃で送ることができますよね。
ですが「安く送れる代わりに何か配送トラブルがあっても責任は負いませんよ」という配送方法なのです。
メルカリやラクマ、ヤフオクなどで売れた商品を発送する際は、「配送補償無し」ということを理解した上で利用する必要があるのです。
追跡番号があるからといって安心ではない
また、メルカリやラクマ、ヤフオクなどで売れた商品を発送する際、「追跡番号がついている配送方法は荷物状況が確認できるから安心」とよく言いますよね。
確かに追跡番号がついている配送方法を利用すると、本当に荷物が発送されたのかどうか、配送中の荷物は今どのあたりにあるのかなどをネット上で簡単に調べることができます。
また、クリックポスト・レターパックライト・レターパックプラス・ゆうパケットには追跡サービスが付いています。
ですが、定型郵便・定形外郵便・ゆうメールに関しては、別途「特定記録サービス」を窓口でお願いをしないと、追跡番号を発行してもらえません。
しかし、この追跡番号があるからと言って「荷物の紛失や破損の場合に配送業者が責任を取ってくれるか」と言ったら取ってはくれません。
追跡番号はあくまで、荷物状況を確認できるというだけのサービスです。
追跡番号と配送補償はまた別のサービスであるということを、頭に入れておく必要があります。
もしもの時のために配送補償付きの発送方法を利用する
上で紹介したような配送トラブルは誰にも起こりうることです。
「大事な荷物がなくなってしまった」ということが起こっても、配送業者にクレームをつけたところで「配送補償はないと予め書いてありますよね?」と言われればそこで終了です。
もちろん日本郵便も全力で荷物を捜索したりはしてくれますが、やはり「補償がないということを知った上で利用している」ということでもあるため、商品代金を補償してくれるということは一切ありません。
(恐らく荷物の紛失の場合は捜索をしてくれる程度の対応でしょう)
そのためにも、やはり配送補償のついた発送方法を利用することが大事なのです。
補償付きの発送方法一覧
配送補償がついた発送方法は下記となっています。
・宅急便コンパクト(ヤマト運輸):責任限度額3万円まで
・ゆうパック(日本郵便):責任限度額30万円まで
・宅急便(ヤマト運輸):責任限度額30万円まで
・ヤマト便(ヤマト運輸):責任限度額30万円まで
・飛脚宅配便(佐川急便):責任限度額30万円まで
やはりどの配送業者も宅配便は送料が高い分、配送補償がついています。
また、宅配便は賠償責任限度額が大きいため、もしもの時には安心です。
基本的にはそれ以外の配送方法には補償はないと思っていて良いでしょう。
配送補償がない発送方法にも補償はつけられる
実は先ほどご紹介した、配送補償がついていない発送方法に配送補償をつけることが可能です。
それは、定型郵便・定形外郵便・ゆうメールの3つに限っては、オプションとして「書留(かきとめ)」を付ければ配送補償を受けることができます。
(クリックポスト・レターパックライト・レターパックプラス・ゆうパケットは不可)
書留とは、荷物の引き受けから配達までを記録し、万が一郵便物が壊れたり届かなかった場合に実損額を賠償してくれます。
オプション |
オプション内容 |
オプション料金 |
現金書留 |
損害要償額1万円まで、さらに5,000円ごとに+10円(上限50万円) |
430円 |
一般書留 |
損害要償額10万円まで、さらに5万円ごとに+21円(上限500万円) |
430円 |
簡易書留 |
損害要償額5万円まで |
310円 |
もし定型郵便・定形外郵便・ゆうメールを利用する際、心配な方は窓口で「書留」をお願いすることをおすすめしますが、送料によっては宅配便で発送するよりも高くついてしまう場合があるので、その場合は宅配便で発送することも検討しましょう。
メルカリ・ラクマ・ヤフオクの独自の配送方法なら全て補償付き!
上でご紹介した発送方法は、全て通常の配送方法の中からご紹介しましたが、メルカリ・ラクマ・ヤフオクで売れた商品を発送する場合は、サイトのごとの独自の配送方法を利用することがおすすめです。
その理由は、サイトごとの独自の配送方法には配送補償がついているからです。
さらに今では匿名配送で送ることができるので、出品者も購入者も嬉しいことばかりです。
サイト独自の配送方法とは、下記となります。
ヤフオク以外の上のメルカリ・ラクマの配送方法にはヤマト宅急便、ゆうパックが含まれていますし、さらに通常なら配送補償のないゆうパケットも配送補償付きで利用することができます。
どの配送方法も配送トラブルがあれば商品代金を全額保証されるため、通常の配送方法よりもサイト独自の配送方法を利用するようにしましょう。
配送中のトラブルを防ぐためには補償ありの発送方法を利用しよう
以上が、配送補償がついていない発送方法についてでした!
配送事故は誰にでも起こりうるトラブルですので、出品者は配送補償がついた発送方法を利用することが大事ですし、購入者もできるだけ配送補償付きの配送方法の商品を購入するようにしましょう。
また、メルカリなららくらくメルカリ便・ゆうゆうメルカリ便・梱包・発送たのメル便、ラクマならかんたんラクマパック、ヤフオクならヤフネコパックを利用すれば、大体の商品は送ることができてしまうので、これらの配送方法を利用すれば間違いありません。
ですが、厚みのある商品を定形外郵便で発送する際などには「書留サービス」をつけるなどして、もしもの配送トラブルにも備えるようにしましょう。